091 確定申告とは?どのような手続きを行うのか
2023年6月18日
個人事業主や給与以外に収入がある人等は、確定申告を行う必要があります。しかしながら
「確定申告とは、そもそもどういうものか」「確定申告書の作成や提出方法を知りたい」「申告をしないとどうなるか」等の疑問点が出てくる思います。本記事では当該内容について記載します。
●確定申告とは?
確定申告を一言でいうとどういうものか、また、納税者は必ず確定申告をしないといけないのか、申告をしないとどうなるのかについても記載します。
・確定申告の意義
確定申告とは、前年の所得を計算し、税額を確定させます。その後、国(提出先は所轄の税務署)へ申告を行う一連の手続きとなります。確定申告は、申告納税制度となります。納税者が自発的に申告を行うため、日本では、1947年(昭和22年)から現在まで、採用されています。
・確定申告をしなくてもよいケース
日本が申告納税方式だからといって、すべての納税者が確定申告をするわけではありません。例えば、会社員の方で給与以外に収入がなく、年末調整で課税関係が完結する方や給与以外の所得が年間20万円以下の方などは、確定申告を行う必要がありません。
・申告をしないとどうなるか
確定申告義務がある方で確定申告をしない場合はどうなるでしょうか。納税すべき金額があるにも関わらず、確定申告・納税をしていないということは、法律違反となり、ペナルティが課されます。延滞税、無申告加算税などが課せられ、本来納めるべき納税額に数%から数10%負担することとなります。
●確定申告書の作成・提出方法
確定申告書を作成するにはどうすればいいか、また、作成はできるが提出はどのように行えばいいか、いつまでに出せばいいかという点について記載します。
・国税庁の確定申告作成コーナーの使用
確定申告書を作成する方法の一つが、国税庁の確定申告作成コーナーを使用する方法です。申告書に直接入力をするのではなく、「給与はいくらあったか」「配偶者や扶養親族はいるか」「事業の収入と経費はいくらか」等の情報を入力していくことで、自動的に所得を計算してくれます。PCにソフトをインストールする必要はなく、WEB上の入力で完結します。
・各種会計ソフトの使用
個人事業主であれば、帳簿に記帳を行うために会計ソフトを使用していると思います。会計ソフトで確定申告書を作成する方法は、会計ソフトで記帳を行い、配偶者の有無や扶養親族の数等を入力していけば、確定申告書が会計ソフト上で作成されるというものです。MFクラウドやfreeeが代表例といえます。
・提出方法と提出期限
確定申告書の提出方法は、印刷して紙で提出する方法とe-taxで提出する方法があります。紙の場合は、所轄の税務署に持参でも郵送でも可能です。e-taxはインターネット経由での提出になります。提出履歴等が電子上で閲覧できるので、便利ですが、事前の利用申請が必要です。また、申告期限は、紙の場合もe-taxの場合も原則として、2月16日から3月15日までの間となります。
●まとめ
本記事では、確定申告について記載をしました。確定申告書は、必ず提出をしないといけないわけではなく、一定の要件を満たしていれば、提出する必要はありません。しかし、提出する必要がある場合、提出をしないことによりペナルティが課される可能性があります。ですので、申告期限までに必ず申告をするようにしましょう。